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海の埋め立てを見ながら考えたこと

朝、辺野古の前の道路が渋滞していました。

トラックの土砂搬入に反対して座り込みをしている人がいて、その人たちをどかすのに時間がかかっていると警官が言っていました。

最初はなんでこんなところで渋滞?と急いでいたので、少しイラついてしまいましたが、事情がわかるとまた別の感情が湧いてきます。

朝から反対活動する気力を考えると、余程想いがないと出来ないことです。普通なら、日常の生活もあるから、諦めてしまうことでしょう。朝から複雑な気持ちになります。どんな想いで活動されているのか、、、

と同時に、立場が逆の人たちの想いも想像します。自分と異なる意見を持つものに対しても、人は優しくなれるだろうか。犠牲者、加害者、傍観者しか立場はないのだろうか。

Agenderという言葉が最近出てきたのを知ってますか?性別がないという意味です。男と女の間はグラデーションではないかという考えもあったり、性別すら決められない人もいる。そんな感じで、曖昧なままに物事を受け入れていく度量が必要なんじゃないかとも思ったりします。

そんなことを考えながら空港へ行くと、また海の埋め立てが見えます。

パノラマ写真です。クリックすると大きくなります。

こちらは、どんどんとトラックが列をなし、邪魔するものもなく埋め立てられていきます。やっていることはどちらも自然の破壊。私も小さい規模ながら、木を切り倒し開拓してるので、自然破壊しています。なるべく考えながらはやっていますが。

沖縄が観光産業を考えるなら、自然を破壊するのではない方向でいかねばなりませんよね。しかし、来る人を増やそうと思うと、空港の離発着を増やすために埋め立てて空港拡張しようという話になる。なので、破壊かそうでないかの二択ではなく、もっと大きなビジョンが必要だと思います。本当に数だけ追い求めるのか?

率直に言って、今の物の見方の延長線上には答えがないと思うのです。じゃあ答えは?と言っても、それが何かまだわかりませんが、わからないからこそ考え続けて行こうと思います。

創造的なアイデアで、誰もが喜んでやりたがるような解決策があるんじゃないかと夢想しています。

 

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史

沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史
佐野 眞一
誕生日プレゼントとして頂いたこの本にここまで魅せられるとは。
やはり歴史は人がつくるもの。痛快なウチナンチュ(沖縄人)たちの
人物伝に魅せられ、彼らに会いたくなった。実際に会った人もいるの
だが、それが本で読むとまた違った趣を見せてくる。
人間の魅力は、時代と生き方で決まってくるのではないか。
現代という時代において、魅力的な生き方をしている人は少ない。
彼らの生き様から感じて、時代を作っていくなら彼らも本望だろう。
知らなかったことで一番衝撃的だったのは、差別されていた沖縄人が
奄美人を差別していたことだ。差別された人々は差別をする。
当たり前の構図かもしれないが、そのことに気が付きもしなかった。
現代の日本が抱えている問題は、沖縄問題に集約されるといってもいい。
自分さえよければいいという発想が根本にあり、責任のなすりつけが
横行している。問題に気づいても見ぬふり。行動を起こすことを諦め、
目の前の現実に埋没する。本当にそれで人生満足するのか?
沖縄は日本人にとってのリトマス試験紙だ。知らないままで
現状維持に加担するのか、まずは知ることから行動を始めるのか?
一人ひとりの行動の結果が時代を動かす。
諦めないで向かい続けていこう。かつての日本が歩んだ道に比べたら
今がよほど恵まれているのは間違いない。だから行動が難しいのも
わかる。しかし本を読むことくらいはできるだろう。
真面目に書いたが、ヤクザや芸能についても幅広く触れられているので
好奇心も満たされる。入口はどんなところでも構わない。
まずは本書を手にし、沖縄へ興味を持ってもらいたい。

沖縄人のこうしたパーソナリテイ(常に強者の顔色を見ながら世渡りする、依存体質と事大主義)をつくってきた背景に、アメリカのしたたかな外交戦略の手玉にとられた日本と、自分の勝手な都合で沖縄を思うように振り回してきた日本があったことを、不勉強なメデイアを含めてわれわれ日本人は片時も忘れてはならない。(略)本当に暴露しなければならない戦後史を隠蔽し続けてきたのは、沖縄の悲劇を他人事としてひとり繁栄を謳歌し、世界に顔向けできない恥ずべき官僚や、政権を突然放り出す無責任な宰相を二人も生み出して、いま国際社会のなかで急速に孤立化を深めるわれわれ日本人だったのではなかろうか。

■書評
『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』 佐野眞一著
著者の大見得に偽りなし ●九州大谷短大教授 梁木靖弘
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/book/review/20081103/20081103_0001.shtml
沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史 佐野眞一著
 ~「切れば血が出る」沖縄の戦後史論 東洋経済
http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/1131590804dcd3645feb38c4a3271780/
琉球新報 書評
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-137086-storytopic-6.html
毎日新聞 今週の本棚:池澤夏樹・評
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20081019ddm015070006000c.html
稲嶺一郎さんの話もでてます。

交差点

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琉球新報さんに掲載していただきましたー。ありがとうございます!
東京と沖縄の交差点に
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-16127-storytopic-5.html
Birth稲穂から、愛ときっかけを生み出します!
お楽しみに!
皆さんきてね。