BLOG IT! from [2007.09.15] 佐藤・マクナマラ会談が明かす沖縄返還交渉の原点 | Blog(ブログ) | [公式] 天木直人のブログ

[2007.09.15] 佐藤・マクナマラ会談が明かす沖縄返還交渉の原点 | Blog(ブログ) | [公式] 天木直人のブログ

読売新聞が掲載しているマクナマラ国防長官の次の言葉は大きな意味を持つ。国会が正常に機能し、護憲勢力がしっかりしていれば、この記事をきっかけに日米外交の虚について大きな論争を挑む事が出来たであろう。なぜ沖縄が今日まで基地問題で苦しまなければならなかったか、その原点がここにあるのだ。 マクナマラは佐藤に次のように語ったという。「・・・問題は返還にあるのではなく、米国の基地にある・・・日本が、核の持込を許すのが困難なのは知っているが、自分の安全保障のためと納得すれば合意できよう。核・琉球・安保体制は相関関係にある・・・」 これに対する佐藤の答えは、「『今の状態では論議するのは早い』と述べ、核や基地の自由使用について議論を避けた」となっている。
 しかし歴史的事実は、核導入も含めた沖縄の自由使用を日本が認めない限り、沖縄返還を米国が認める事はありえなかったのだ。結論ははじめから決まっていた。後はそれを国民にどう取り繕うかだけである。(西山太吉著「沖縄密約」、豊下楢彦著「集団的自衛権とは何か」参照。いずれも岩波新書)。

本当に、日本や沖縄のことを考えた結果の
日米安保なのだろうか?ちょっとずつの妥協、
「まぁ負けたし、しょうがないか」という気持ちが
現状をうんだのではないか。
誰か一人に罪を帰することが出来ない問題だけに厄介だ。
私たち一人ひとりが、各自の信念で動いていくしかない。
それがどの方向であろうと、流されたり無視したり
しているよりは余程ましであろう。

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