現代のロールモデルと災難

友人の松山太河に 稲盛和夫の哲学をもらった。稲盛さんの言うことは至極もっともなことばかりである。
さすがに京セラを作り上げた人は違うなーと思う一方で、当たり前すぎて違和感もある。
たとえば、人間は苦労しなきゃいけないと、二宮尊徳の例を出されたりしているが、
それはそのとおりでわかるけど・・・となってしまうのではないか。正論は苦しいというか
貴方の言うとおりだけどといいたくなってしまう。
恵まれた現代においては非現実的でロールモデルにはなりにくいのだ。稲盛さん自身をみても
えらいとは思うけど、なりたいか?というとそうではない。彼らの時代と我々の時代は違うのだーと
言いたくなってしまうのは天邪鬼だろうか?
貧乏で苦労するより、豊かで苦労することを選ぶほうが、俺は尊いと思うのだ。
生まれながらに豊かでも、皆のために尽くした人々はたくさんいる。しょうがなく、その道しか選べ
なかった人より、遊びも堕落もできる環境下の中、偉業を成し遂げた人物のほうが
現代では共感を得るのではないかな。
そういうことを差し引いても良書である。この値段で学べるのは幸せだ。ぜひ読んで欲しい。
個人的に一番感銘を受けた箇所をご紹介します。災難について、和尚さんが語った言葉です。
「苦労するのは生きている証拠ですわ。災難にあうのは、過去に作った業がきえるときです。
業が消えるんですから、喜ぶべきです。いままでどんな業を作ったかしらんが、その程度のことで
業が消えるならお祝いせんといかんことです」
問題はHappyの別な側面での見方ですね。
為になりました。たいがありがとう。

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